読みものお手入れ

犬のシャンプーの頻度は? ― 月1〜2回の目安と、洗いすぎない工夫

浴槽に入った柴犬の雑種を、オレンジのエプロンを着た人が後ろ姿で洗っているイラスト。そばに緑の鉢植えとオレンジのタオル

犬のシャンプーは、月1〜2回が一般的な目安とされています。毎日洗う必要はなく、毛の長さや暮らし方によって回数は変わります。

この記事では、動物病院が公開している解説をもとに、毛のタイプ別の目安と、洗いすぎない工夫、足の汚れだけの日の手入れをまとめました。家族で洗う日と、サロンに出した日がずれないようにする記録の残し方もあわせて紹介します。

この記事のポイント

  • 犬のシャンプーは月1〜2回が一般的な目安。短毛は月1回程度、長毛は月2回程度、柴犬などのダブルコートは月1〜2回です
  • 洗いすぎは皮脂まで落とします。足の汚れなどはお湯で流す・ふくだけでよく、シャンプーの回数には入れなくて構いません
  • 前回いつ・だれが洗ったか(サロンに出した日も)を家族で残すと、「もう洗った?」がなくなります

この記事は、動物病院が公開している情報をもとに、シャンプーの頻度の一般的な目安をまとめたもので、診断の代わりではありません。皮膚に気になることがあるとき、子犬、シニア、持病のある犬の洗い方や回数は、かかりつけの獣医師に相談してください。

気になることは獣医師に相談してください。皮膚をかきむしる、赤みやにおいが続くなど、いつもと様子が違うときは、記録を待たずに動物病院に連絡してください。

シャンプーの頻度は、月1〜2回が目安

茶屋ヶ坂動物病院「犬のシャンプーの適切な頻度や正しいやり方は?」は、犬のシャンプーは月1〜2回を目安に行うのが一般的、としたうえで、犬種や毛の長さ、皮膚の状態、生活環境によって調整が必要だと書いています。

道玄坂 LuLu PET CLINIC「犬のシャンプーの適正な頻度はどれくらい?」も、適正な頻度は月1〜2回と言われており、シャンプーを使ってしっかり汚れを落とすのは月1〜2回で十分、としています。

ふたつの動物病院が同じ範囲を示しているので、この記事でも月1〜2回を出発点にします。目安より多い・少ないがすぐ間違いというわけではなく、うちの子の毛と暮らしに合わせてずらしていく数字です。

洗うときは、人用ではなく犬用のシャンプーを使い、お湯は38℃前後がよい、と茶屋ヶ坂動物病院は説明しています。やり方の細部はかかりつけやトリマーに合わせ、この記事では回数の話に絞ります。

毛のタイプで変わる:短毛・長毛・ダブルコート

月1〜2回は全体の目安で、毛のタイプによって茶屋ヶ坂動物病院はもう少し細かい数字を示しています。下の表は、その記載を毛のタイプごとに並べたものです。

毛のタイプ目安出典の例
短毛種月1回程度フレンチブルドッグ、パグ、ビーグルなど(茶屋ヶ坂動物病院)
長毛種月2回程度シーズー、ポメラニアン、マルチーズなど(茶屋ヶ坂動物病院)
ダブルコート月1〜2回。換毛期はブラッシングと乾燥を念入りに柴犬、ゴールデンレトリバー、コーギーなど(茶屋ヶ坂動物病院)

いずれも一般的な目安です。皮脂が多い、においが出やすい、屋外で過ごす時間が長い、といったときは、目安より短い間隔になることもあると書かれています。

長毛種は毛が絡まりやすく、茶屋ヶ坂動物病院は、毛の状態によっては週1回ほどのケアが必要になることもある、としています。ここでいうケアはシャンプーだけとは限らないので、回数を急に増やさず、ブラッシングの頻度とあわせてかかりつけやトリマーに確認すると安心です。

柴犬はダブルコートの例として挙げられており、目安は月1〜2回です。春と秋の換毛期には、シャンプーとあわせて念入りなブラッシングと乾燥が必要、と書かれています。

床に座った人の後ろ姿が、柴犬の雑種をオレンジのブラシで梳いているイラスト。足元に抜け毛、左に緑の鉢植え

トイプードルなど、カットする毛の犬は、長毛種の月2回程度を出発点に考えるとよいでしょう。ただし、今回確かめた動物病院の解説に、トイプードル専用の回数は示されていませんでした。

うちの子の毛の長さとカットの間隔は、かかりつけやいつものトリマーに確認してください。

洗いすぎ・洗わなすぎがよくない理由

清潔にしたい気持ちから回数を増やしたくなることがあります。LuLu PET CLINICは、犬の皮膚は人より薄くデリケートで、過剰にシャンプーをすると汚れだけでなく皮膚に必要な油分も失われ、肌の不調の原因になる、と書いています。

皮膚の厚さの言い方は出典によって少し違い、茶屋ヶ坂動物病院は「人間の約3分の1の薄さ」としています。この記事ではそちらの表現を使います。

どちらも、人用の洗い方をそのまま当てはめない、という注意です。

茶屋ヶ坂動物病院は、洗いすぎると皮膚を守る皮脂まで流して乾燥しやすい、一方で回数が少なすぎると皮脂や汚れがたまってにおいの原因になったり、毛がもつれたりする、と説明しています。

つまり目安は「できるだけ洗う」でも「洗わないほうがよい」でもなく、汚れを落としつつ皮脂を残す間かくを探す、ということです。においが気になる日は、次の節のとおり、シャンプー以外の手入れから試せます。

シャンプーしなくていい日のお手入れ

LuLu PET CLINICは、汚れを落としたいときに、お湯に浸かるだけ・シャワーで流すだけなら頻度は問わない、と書いています。シャンプーを使ってしっかり洗うのが月1〜2回、という分け方です。

veterinarian.jp「犬のシャンプー、正しい頻度とやり方は?」も、散歩のあとの足の汚れなど、部分的な汚れが気になるときは、毎回シャンプーをするのではなく、お湯で洗い流したり濡れタオルで拭いたりするだけでも十分、としています。

雨の日の足、泥、砂だけなら、お湯で流してよくふく。においが残るときや毛全体が汚れたときに、月1〜2回のシャンプーをあてる、という使い分けが、洗いすぎを防ぐ近道になります。

子犬・シニアのシャンプーは、病院に相談してから

子犬とシニアは、成犬と同じ回数を当てはめない方がよい、というのが今回読んだ解説に共通する向きです。体力や皮膚の状態、持病の有無で負担が変わるため、この記事ではうちの子の回数を数字では決めません。

veterinarian.jpの解説では、子犬は月1回程度を目安に体調を見ながら、シニアは月1回程度にするか、シートや蒸しタオルで体を拭く方法もある、と書かれています。これはひとつの解説の目安で、うちの子の体力や持病はかかりつけだけが把握しています。

はじめて洗う時期、回数、使うものも、自己判断せず獣医師に確認してください。皮膚に気になることがあるときも、回数や洗い方は獣医師の指示に従います。

家族でお手入れするなら、した日と内容を残す

月1〜2回だと、前回から何日空いたかを記憶だけに頼るのは難しいものです。そらさんが家で洗い、ゆきさんがサロンに連れていく、という分担だと、「モモ、先月洗ったっけ」が起きやすくなります。

残しておくとあとで見比べやすいのは、次のような項目です。

お手入れのたびに残すこと

  1. した日と、家で洗ったかサロンに出したか
  2. したこと(シャンプー、トリミング、ブラッシング、爪切り、歯みがき、耳そうじ)
  3. だれがしたか
  4. 費用(サロン代など。任意)
  5. ひとこと(少し嫌がった、毛が多かった、など)

紙のカレンダーでも、家族が同じ場所を見るノートでも構いません。ポイントは、家でのシャンプーとサロンの日を別々のメモに分けないことです。

分けてしまうと、前回からの間かくが見えなくなります。

担当の決め方は「家族で犬のお世話を分担するには」にまとめています。散歩のあと足を流した日などは、散歩の記録のメモに残す方法もあります(「犬のうんちの回数・色・硬さの目安」)。

inumemo では、ホームの「その他」からお手入れを記録できます。よく使う記録は、設定でホームのボタンに置き直せます。

ホームの記録ボタン。散歩の「スタート」、その下に「ごはん・おやつ」「トイレ」「お薬」「その他」、いちばん下に「今月の出費」
ホームの「その他」から、お手入れを記録できます。ボタンに置く3つは設定で選べます(inumemo。見本のデータです)。

お手入れの「したこと」は、トリミング・シャンプー・ブラッシング・爪切り・歯みがき・耳そうじ・その他から選べます。記録した人と時刻は自動で残り、家族のアプリにも届きます。

サロンに出した日も、同じ「お手入れ」に残せるので、家で洗った日と並んで見られます。

費用は「費用も記録する」を押したときだけ欄が出ます。カットとシャンプーを足して入れることもできます。

病院やお手入れの記録に入れた費用は、履歴の「出費」にまとまり、月ごと・年ごとに集計できます。

「出費を記録する」の見出しと、「フード購入」「病院」「お手入れ」「その他」の4つのボタン
履歴の「出費」の上にある記録ボタン。お手入れの費用はここからも残せます(inumemo)。
2026年10月の出費の合計 ¥15,056、「先月の同じ日までより ¥8,096 多い」、日ごとの棒グラフ、その下の内訳「お手入れ 44% ¥6,600」「フード 28% ¥4,280」
1か月の出費の合計と内訳の例。お手入れの割合も見られます(inumemo。見本のデータです)。

同じ支払いを、お手入れの費用と「その他」の出費の両方に入れると、合計が多く計算されます。サロン代はお手入れの記録の費用欄にだけ残す、と家族で決めておくと重複しません。

書き写せるお手入れ表

紙に書き写して、お風呂場やリードのそばに置いて使ってください。次の目安は、この記事の数字をそのまま写すのではなく、かかりつけやトリマーに確認した回数を書きます。

したこと前回の日だれが次の目安
シャンプー
トリミング
ブラッシング
爪切り
歯みがき
耳そうじ

「次の目安」はかかりつけやトリマーに確認してから書きます。家で洗った日とサロンの日は、同じ表のシャンプー/トリミングに分けて書くと、間かくが見やすくなります。

よくある質問

犬のシャンプーはどのくらいの頻度?

月1〜2回が一般的な目安です。短毛種は月1回程度、長毛種は月2回程度、柴犬などのダブルコートは月1〜2回とする動物病院の解説があります。うちの子の回数は、毛と暮らしに合わせてかかりつけに確認してください。

柴犬のシャンプー頻度は?

茶屋ヶ坂動物病院は、柴犬をダブルコートの例として挙げ、月1〜2回を目安としています。春と秋の換毛期は、シャンプーとあわせて念入りなブラッシングと乾燥が必要、と書かれています。

子犬のシャンプーの頻度は?

成犬と同じ回数を当てはめず、かかりつけの獣医師に相談してからにしてください。ある解説では月1回程度を目安としていますが、体力や予定で負担が変わるため、この記事ではうちの子の回数を決めません。

犬のシャンプーは毎日してもいい?

毎日のシャンプーは、今回確かめた動物病院の目安(月1〜2回)より多い洗い方です。洗いすぎると皮脂まで落とす、と説明されています。足の汚れなどはお湯で流す・ふくだけでも構いません。

トイプードルのシャンプー頻度は?

今回確かめた動物病院の解説に、トイプードル専用の回数は示されていませんでした。長毛種の月2回程度を出発点に、毛の長さとカットの間隔はかかりつけやトリマーに確認してください。

参考