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フィラリア予防薬を飲み忘れたら? ― 気づいたときの確認と、家族で忘れない記録のしかた

フィラリア予防薬を飲み忘れたら、自己判断で飲ませたり量を変えたりせず、まず処方した動物病院に連絡してください。空いた期間や前年の予防歴で、対応が変わるためです。
この記事では、病院に連絡するときに伝える情報と、家族で飲み忘れや二重投与を防ぐ記録のしかたをまとめます。
この記事のポイント
- 飲み忘れたら自己判断せず、処方した動物病院に連絡します
- 連絡前に、最後に飲ませた日、忘れた回数、去年の予防、体重の変化をそろえます
- 「毎月◯日」と決めて、飲ませる前に記録を見ると、飲み忘れと二重投与を防げます
この記事は一般的な情報であり、診断・治療の代わりではありません。フィラリア予防薬の種類・量・時期・飲み忘れ時の対応は、かかりつけの獣医師の指示に従ってください。
具体的な用量や投与間隔の数値は、この記事には書いていません。
気になることや飲み忘れ時の対応は、処方した獣医師に相談してください。体調に異変があるときは、記録を待たずに動物病院を受診してください。
飲み忘れたと気づいたら
月に1回の予防薬は、毎日のお薬より間隔が長いぶん、「今月はもう飲ませたか」を家族のだれも正確に覚えていないことがあります。飲み忘れに気づいた直後は不安になりますが、ここで大切なのは、手元の薬を自己判断で飲ませたり、量を変えたりしないことです。
まず処方した動物病院に連絡し、指示を受けてください。空いた期間や前年の予防がどうだったかで、再開してよいか、検査が先かといった対応が変わるためです。
まず動物病院に連絡する理由
まるお動物病院「フィラリアの薬を飲み忘れたら?」は、1回の飲み忘れや1か月くらいの遅れであれば予防薬を再開する、と説明しています。一方で、何か月も空いている場合、去年の予防が不完全だった場合、予防歴が分からない場合には、検査なしで薬を飲ませるのは危険なことがある、とも書いています。
同じ「飲み忘れ」でも、空いた長さとこれまでの予防の記録で話が変わる、というのがこの説明の要点です。本記事では、何日までなら再開してよいかを決めません。
結論は、処方した動物病院に連絡して指示を受けることです。
連絡前にそろえておく情報
まるお動物病院は、飲み忘れたときに「いつ飲ませたか」「何回忘れたか」「去年はいつまで飲ませたか」「体重は変わっていないか」を確認して相談するよう書いています。下の表は、その項目を、連絡のときに答えやすい形にしたものです。
| 伝える | なぜ | 記録しておくと |
|---|---|---|
| 最後に | 空いた | お薬の |
| 何回忘れたか | 1回か、 | お薬の |
| 去年いつまで | 前年の | 去年の |
| 体重の | 予防薬の | 体重の |
| 吐き出していないか | 吐き出すと | その |
用量の数字や、何日空いたらどうするかは、この表には書きません。判断は処方した獣医師に聞いてください。
家族でお世話を分担していると、病院に連れて行った人以外は、最後に飲ませた日を答えられないことがあります。ふだんから記録が一か所にあると、連絡する人を選ばずに済みます。
病院によって説明が違うのはなぜ?
動物病院の案内をいくつか読むと、「再開する」と書くところもあれば、「検査を」と書くところもあります。これは、飲み忘れの長さや前年の予防が病院ごとに違う前提で書かれているからです。
一般向けのページで日数をひとつに決めることは、この記事ではしません。
数日の遅れと、数か月空いた場合は別
フィラリア予防薬の販売元である物産アニマルヘルス「犬のフィラリア症の予防(投薬)について」は、毎月決めた日に飲ませることを勧めたうえで、数日のズレは許容範囲と説明しています。遅れても飲ませるよう、同社は呼びかけています。
まるお動物病院は、1〜2か月空いた直後に検査をしても、その間に感染したかどうかは分からないことがある、と書いています。何か月も予防していない、去年の予防が途中で終わっている、保護犬などで予防歴が分からない、といった場合は、検査なしで飲ませないよう注意しています。
短い遅れと長い空白を、同じ「飲み忘れ」として扱わない、という点が共通しています。どこからが長いかは、この記事では線を引きません。
処方した病院に、空いた期間と前年の予防を伝えてください。
感染している犬に自己判断で投与する危険
まるお動物病院は、長く休んでいた犬の体内でフィラリアが成虫になっている可能性を挙げています。成虫がいる犬では血液中に子虫がいることがあり、その状態で予防薬を飲ませると、子虫が急に死んで強い反応が起こることがある、と説明しています。
そのため、余っていた薬や個人輸入の薬を自己判断で飲ませるのは避けてください、と同院は書いています。去年の薬が余っていても、体重が変わっていれば用量が合わないことがあります。
犬種や持病、飲んでいる薬によって注意が必要な場合もあり、コリー系では一部の薬に慎重な判断が必要になることがある、とも同院は記しています。
手元に薬があることと、今飲ませてよいことは別です。再開するか、先に検査するかは、処方した獣医師の指示に従ってください。
フィラリア予防薬は何をする薬か
フィラリア予防薬は、蚊に刺されなくする薬ではありません。まるお動物病院は、蚊に刺されて体の中に入ったフィラリアの幼虫を、心臓や肺の血管にたどり着く前に駆除する薬だ、と説明しています。
同院は、多くのフィラリア予防薬を「これから1か月を守る薬」というより、「前の1か月に入ったかもしれない幼虫を駆除する薬」と考えると分かりやすい、とも書いています。だから毎月続ける必要がある、というのがその説明です。
物産アニマルヘルス(フィラリア予防薬の販売元)は、内服薬による予防の要点を2つ挙げています。1つは1か月ごとに飲ませること、もう1つは薬を始める時期と終わらせる時期を守ることです。
感染幼虫が体内で成長して移動する前に駆除するため、1か月に1度という間隔が定められている、と同社は説明しています。
飲ませたのに効かないことがある?(吐き出し)
物産アニマルヘルスは、ごくまれに、飼い主の見ていないところで吐き出すことがあるので、投薬後しばらくは気をつけるよう書いています。吐き出した場合は、予防の効果が見込めない、と同社は説明しています。
吐き出したあとに、もう一度飲ませてよいかは薬や状態で違います。自己判断せず、処方した獣医師に相談してください。
家族で飲み忘れ・二重投与を防ぐ

月1回のお薬は、飲ませる人が月ごとに代わると、「あげたつもり」「まだだと思った」が重なりやすいです。担当の決め方は、家族で犬のお世話を分担するにはでもまとめています。
フィラリア予防薬では、日付を決めることと、飲ませる前に記録を見ることが中心になります。
「毎月◯日」と決める
物産アニマルヘルスは、毎月1日、毎月10日といった覚えやすい日を設定して飲ませることを勧めています。家族で同じ日を共有カレンダーに繰り返しの予定として入れておくと、「今月はいつだっけ」を記憶に頼らなくて済みます。
飲ませたら、その日のうちに日付と飲ませた人の名前を、家族が見られる1か所に残します。紙なら薬の置き場所のそば、アプリならすぐ開ける場所、など、置き場所をひとつにします。
飲ませる前に記録を見る
記録をつけること以上に大切なのは、飲ませる前に、まず記録を見ることです。直前に別の家族が飲ませていたときに、二重投与を防げます。
毎日のお薬と同じしくみで、月1回の予防薬にも使えます。くわしくは犬の薬の飲ませ忘れと二重投与を防ぐにはにまとめています。
inumemo では、お薬ごとに時刻の通知をオンにできます。はじめはオフです。オンにするとその時刻に iPhone へ届き、通知の「記録した」からアプリを開かずに記録できます。
30分たっても記録がなければ、もう一度だけお知らせします。
開始・終了時期は病院の指示で予定に入れる
物産アニマルヘルスは、始める時期と終える時期は蚊の期間によって変わり、地域や毎年の気候でも違う、と説明しています。寒い地域から暖かい地域へ移動したときは、投薬期間をのばす必要がある、とも書いています。
同社が避けてほしいとしているのは、「蚊を見なくなった」「涼しくなった」と自己判断して投薬をやめてしまうことです。詳細な投薬期間は、かかりつけの獣医師の指示に従ってください、と同社は明記しています。
開始と終了を病院で確認し、最後の月まで予定に入れておくと、途中で忘れにくくなります。
よくある質問
フィラリア予防薬を飲み忘れたらどうする?
飲み忘れたと気づいたら、自己判断で飲ませたり量を変えたりせず、まず処方した動物病院に連絡してください。空いた期間や前年の予防歴で対応が変わるためです。
1回忘れたら検査は必要?
検査が必要かどうかは、処方した獣医師の判断です。病院によって説明が違うことがあるので、この記事では要否を決めません。連絡するときに、最後に飲ませた日と忘れた回数を伝えられるようにしておくと相談しやすいです。
飲み忘れて何日までなら大丈夫?
日数や月数で「ここまでなら大丈夫」とは言い切れません。空いた期間や前年の予防歴で対応が変わるため、処方した動物病院に確認してください。
薬を吐いてしまったら?
物産アニマルヘルス(フィラリア予防薬の販売元)は、予防薬を吐き出したときは予防の効果が見込めないと説明しています。もう一度飲ませてよいかは自己判断せず、処方した獣医師に相談してください。
家族が二重に飲ませてしまったら?
まちがえて多く飲ませたときも、自己判断で量を変えず、処方した動物病院に連絡してください。お薬の名前、いつ何回飲ませたか、体重、いまの様子を伝えられるようにしておくと、相談がスムーズです。
毎月いつまで飲ませる?
始める時期と終える時期は、住んでいる地域やその年の気候で変わります。自己判断でやめず、かかりつけの獣医師の指示に従ってください。
まとめ
フィラリア予防薬を飲み忘れたら、自己判断で飲ませたり量を変えたりせず、処方した動物病院に連絡してください。連絡の前に、最後に飲ませた日、忘れた回数、去年いつまで飲ませたか、体重の変化、吐き出していないかをそろえておくと、指示を受けやすくなります。
再発を防ぐには、「毎月◯日」を家族で共有し、飲ませる前に記録を見ることです。開始と終了の月は、かかりつけの獣医師の指示を予定に入れます。
この記事は一般的な情報であり、診断・治療の代わりではありません。薬の種類・量・時期・飲み忘れ時の対応は、かならずかかりつけの獣医師の指示に従ってください。


